夏山の遭難 最多530件 2010.9.11
今日の日本経済新聞の朝刊に「今年の夏山での遭難事故件数が過去最多の530件だった」との記事が掲載されていた。
今年の夏(7~8月)に全国の山で起きた遭難事故は530件と初めて500件を超え、過去最多となったことが10日、警察庁のまとめで分かった。死者・行方不明者は77人で、2008年夏の79人に次ぐ過去2番目の多さだった。遭難者の8割弱を40歳以上の中高年が占めており、同庁は余裕をもった登山計画作りなどの注意を呼びかけている。
夏山の遭難事故について、警察庁は1968年に統計を開始。98年までは100~200件台だったが、99年以降は300~400件台で推移し、今夏は初めて500件を超えた。年間ベースでは、2009年は1676件と、過去最悪を5年連続で更新している。
今夏の山の遭難事故は昨夏の409件から29.6%増の530件で、遭難者総数は21.2%増の計611人。警察や民間などによる山岳救助活動には32.2%増の延べ7479人が当たり、ヘリコプターは40.9%増の420回出動した。
都道府県別で最も事故が多かったのは長野の104件で、以下富山の61件、静岡の48件とこの3県で全体の4割強となった。死者・行方不明者は長野が最多の17人で埼玉と山梨が7人、北海道と栃木が6人で続いた。
事故の内訳は「転落・滑落」が全体の28.7%と最多で「疲労・病気」が23.6%。「道迷い」と「転倒」がともに18%台だった。警察庁は「ちょっとした不注意や安易な行動が原因で起きている」と指摘し、安全な計画を作ったうえで服装や装備、食料などにも注意を払うよう促している。
一方、今年6~8月に起きた全国の海や河川、プールなどでの水難事故は852件、死者・行方不明者は443人といずれも2年連続の増加。うち中学生以下の子供はそれぞれ198件、49人だった。都道府県別で事故が多かったのは千葉の46件や静岡の45件、岐阜の39件で、最少は群馬と山梨の5件だった。(2010.9.11 日本経済新聞 朝刊)
高所恐怖症の私にとって、事故を恐れて岩場での「クサリ」「ハシゴ」を避けていては、頂に立つ感激と喜びを味わえない。無理をせず、3点支持を守り、慎重な行動を心がけたいものである。
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