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体幹使ってこけし走り 2010.12.17

 12月17日付けの日本経済新聞にランニング特集として「体幹使ってこけし走り」との記事が掲載されていた。

 「効率のいい走り方」とは「体幹を使った走り方」と言われているが、私を含め具体的なイメージがつかめない人が多いのが現状である。

 NPO法人ニッポンランナーズ によると「こ・け・し」を意識することにより走り方は飛躍的に向上するとのことである。

 「こ」とは「骨盤」

 「け」とは「肩甲骨」

 「し」とは「姿勢」

 のことである。

 まずは、「姿勢」を正すことから始め、胸を張り、腹とお尻に少し力を入れて、肩の力を抜く。これで体の軸を作る。

 次に、「肩甲骨」を交互に背骨の方に寄せて、腕を後ろに引く。腕を肩で回しただけではなく、左右の僧帽筋を意識するとうまくいくとのこと。人間の体は肩甲骨が背骨に引き寄せると、背骨が力を伝達し、骨盤が回る仕組みだそうだ。右の肩甲骨を引くと、右の骨盤が前に出る。骨盤が回れば自然に足が前に出て、余計な力を使わずに走れるとのこと。

 最後に重要なのが、「骨盤」を前傾にさせること。骨盤が後傾していると、重心が後ろに残り、「け」と「こ」つまり、上半身と下半身が連動しないとのことである。

 現代人は、座って生活する時間が長く、体幹が凝り固まってしまっており、合理的な動きが自然にできていないとの指摘がなされている。

 ストレッチや補強運動で、固まった部分を緩めてあげることに注力し、肩甲骨や骨盤の周りをほぐすだけでも、走りは良くなるそうである。

 ランニングとは着地の衝撃を体でしっかり受け止めて、推進力に変える運動であり、体の幹にあるお尻の上の中臀筋、大臀筋を使って、着地した脚を後ろに運び、同時に逆の足を、付け根にある腸腰筋(大腰筋と腸骨筋)で引き上げる。

 体の幹にある、これらの大きな筋肉を使うのが合理的な走り方だそうだ。

 補強運動で、胸筋伸ばし(肩甲骨を寄せる)、かかとの上げ下げ、スクワット、腕振り(腕を伸ばして思い切り振る)、腹筋運動など行い、上半身と下半身の連動を強調させるには、ツイストジャンプ(体をひねって上半身と下半身を交互に逆方向に回す)で仕上げると良いそうだ。

 妻から「右手が振れていないよ」と指摘を受けているので、早速、実践することにした。

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