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マラソンをめざす前に 2012.3.24

 3月24日付けのNIKKEI PLUS1「ヘルスこの一手」に「マラソンを目指す前に 多いケガ、準備運動十分に」というタイトルの平石貴久先生のコラムが掲載されている。
 平石先生は、箱根駅伝を目指す大学のチームドクターをお努めの医師である。

 いつでもすぐにできるスポーツとして「ジョギング」は空前のブーム。

 走るだけといってもケガは意外と多いもの。

 陸上競技の長距離選手の障害(ケガ)は、発生率の多い順に

  ①下腿(かたい) ②足部 ③足関節・アキレスけん ④膝・大腿部・臀部(でんぶ)・腰部

 短距離走やダッシュ練習時には

  ①足関節・アキレスけん ②足部 ③膝・腰部 ④下腿 

 マラソンには、高い有酸素能力と筋持久力が求められるが、練習の増加に伴い着地と蹴り出し動作も増し、膝やふくらはぎ痛めるというもの。

 原因は、コンクリートなどの硬い路面で、靴底の硬いシューズを履いてトレーニングをすることにより、足底からの衝撃でまず膝を傷めてしまうとのこと。

 徐々に走る距離を伸ばし10㎞以上走るころには、脚の筋肉や膝の半月版などに疲労がたまり、また、着地時の衝撃が頚骨(けいこつ)や中足骨などの疲労骨折、着地や蹴り出しのエネルギーがアキレスけんや膝蓋腱(しつがいけん)の炎症や断裂が起こるとのこと。

 予防のためには、

 走る前に20分以上のコンディションづくりが必要とのこと。
 
 足先の指から足底、足背、足関節、ふくらはぎ、膝へと順番に心臓の方へ向かうように運動する。
 
 関節や筋肉を十分に伸ばし、左右のバランスをキープできるように鍛える。

 一汗かくほど集中すべきとのこと。

 次に、走っている時に痛みを感じたら5分ごとに痛みをチェック。

 5分前の痛みより強くなるようなら、危険と判断しトレーニングは中止。

 5分後の痛みが軽減するようなら良性の痛みと判断し、さらにランニングを続ける。

 スピードアップして様子も見る。

 練習後はすばやく下腿の筋肉を中心に冷やし、疲労を取り除いてたんばく質などの補給が重要。

 楽しむためにはじめたマラソンも、ケガをしてしまっては台無しです。皆さんもくれぐれもケガには注意しましよう。

 

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