鎌倉のハイキングコース そんな軽装で大丈夫? 2012.5.28
5月28日付の神奈川新聞に、「鎌倉のハイキングコース そんな軽装で大丈夫?」落石、ぬかるみ・・・危険いっぱい 滑落で救助のケースも」との記事が掲載されていました。
鎌倉周辺の山々は、最高峰の大平山も標高158と低山ながら、岩場を登ったり、木の根の張り出したりのトレイルが続き「鎌倉アルプス」と呼ばれ、私どもトレイルランニング愛好家は、専用のシューズを履いて走ります。ブーツやスカートで登るなどもってのほかである。
(以下、神奈川新聞の記事)
社寺や史跡、海のみならず、ハイキングコースでも多くの人を引きつける鎌倉。健康志向の高齢者にも人気だが、ハイキングに適さない格好のハイカーも多い。コースでは滑落や落石もある。30年来、市内のコースを歩きながら、清掃や小規模な手入れをしているボランティアグループ「鎌倉ハイキングクリーン」(亀井健次郎代表)のメンバーとコースを歩いた。
自分自身、思い当たる節があった。今年の春先のこと。鎌倉駅近くで昼食後、「ちょっと腹ごなしをしよう」と寿福寺方面へ。そのまま源氏山公園に足を延ばし、海蔵寺を訪ねた。もともとそのつもりではなかったので、まさに着の身着のまま。ブーツにスカート姿の同行者は、1人では山を下れなかった―。
「鎌倉のコースは市街地に近く、ハイキングというより散歩のような軽装で来る」。そんなメンバーの指摘に、ギクッとしたのだ。コースの案内をお願いした日は、鎌倉駅西口に集合。横須賀線沿いを歩いて途中から山に入り、葛原岡神社を経由して大仏切通まで歩いた。
何といっても雨上がりだった。一見ぬかるんでいない場所でも、何度か足を滑らせて転びそうになった。水たまりも多く、避けて歩くのが精いっぱいといった箇所も。スニーカーにはすぐ泥がついた。足元を見ていないとつまずきそうな木の根も多い。安全確保のため、メンバーがこうした根を切ることもある。
「ここは危ないです」。切り岸を見せられ、足がすくむ。木が生い茂るせいか、指摘されるまで気付かなかった。昨年6月、別のコースでメンバーが滑落者を見つけ、ロープで救助したこともあるという。
川崎から来たという高齢の女性グループと出会った。「ちょっと観光に来ました」。荷物で手がふさがっている女性もいて、心配になる。修学旅行や校外学習の生徒も多い。茨城や兵庫から来たという彼らは、制服姿で時に勢いよく山道を駆け降りる。女子はスカートだ。
大仏切通に入ると足元に岩が目立つ。足場にしようかと足で押すと、グラッと揺れる。「これらは大体落石ですよ」と教わる。今春の大型連休には、長さ1メートルを超える落石があったという。「今にも落ちそうな石はまだたくさんある」
「起伏のある場所の階段が崩れるなど、コースの荒れが目立つ」と話すメンバーら。「トレッキングシューズなど、安全な装備でハイキングを楽しんでほしい」と呼び掛けている。
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